LEAPSコール買いとは?「株の代替」になる仕組みを解説

LEAPSオプション

LEAPSコール買い=「株の代替」とは?SOFIの実例で理解する

Day9までで、プレミアムの内訳・デルタ・セータ・ベガという価格形成の仕組みを一通り学びました。今日からフェーズ3「LEAPS特有の戦略理解」に入ります。最初のテーマは、LEAPSコール買い=「株の代替」としての使い方です。

あなた:今日は実際にサクソバンク証券の画面を見ながら学びたいです。

師匠:ちょうどいいタイミングですね。SOFI(SoFi Technologies、米国上場のフィンテック株)の実際のオプションチェーンを見てみましょう。

このとき、SOFIの株価は約15.58ドルでした。2028年6月16日満期(今日から約1.7年後)、権利行使価格10.00ドルのコールオプションを見ると、次の数字が出ていました。

  • デルタ:0.89(Day7で学んだ「深いITMほど1に近づく」そのままの数字です)
  • アスク(買うときの値段):6.90ドル(別の満期での例)
  • 本質的価値=max(15.58−10.00, 0)=5.58ドル(Day5の式です)

ここで2つの買い方を比べてみましょう。

  • 株を100株そのまま買う:15.58ドル×100株=1,558ドル必要
  • このコールオプションを1枚買う:6.90ドル×100(1枚=100株分)=690ドルで済む

あなた:デルタが0.89なので、株価が1ドル動いたら、オプションの価格もだいたい0.89ドル動きますよね。

師匠:そのとおりです。つまり「株とほぼ同じように値動きする権利」を、半分以下の資金(690ドル)で持てるわけです。これが「LEAPSコール買い=株の代替」という考え方です。少ない資金で株とほぼ同じ値動きのエクスポージャーを持ち、浮いた資金(1,558−690=868ドル)は他に回せる、という発想です。

なぜ「株の代替」と呼ばれるのか

  • 深いITM(デルタが1に近い)のコールオプションは、株価の変化とプレミアムの変化がほぼ相関して動く
  • 株を直接保有するのと近い値動きを、より少ない資金で得られる
  • 浮いた資金を他の投資や現金のまま残しておく、といった柔軟性が生まれる

この「少ない資金で株とほぼ同じ値動きを持つ」という発想は、実務家向けにオプション戦略を体系立てて説明している実務家のためのオプション取引入門 基本理論と戦略でも、基本理論として扱われている考え方です。


まとめ|LEAPSコール買いの理解度チェック

師匠:3問、答えてみてください。

  1. 深いITMのLEAPSコールを買うことが「株の代替」と呼ばれるのはなぜですか?
  2. 今回の例で、株を100株買う場合とコールオプションを1枚買う場合、必要な資金はどちらが少なく済みましたか?
  3. デルタが0.89のオプションは、株価が1ドル動いたとき、オプション価格はおよそいくら動くと考えられますか?

あなた:1. 株価の変化がプレミアムの変化と相関が近いから2. コールオプション3. 0.89ドル

師匠:3問とも正解です。

これで項目10「LEAPSコール買い=株の代替」は完了です。次回は項目11「LEAPSプット買い=ヘッジとしての使い方」を学びます。

(※この記事は個人の学習記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません)

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