ベガ(V)とは?マンションの例えでIVとの関係を理解する
Day8でセータ(Θ)を学びました。今日はフェーズ2最後の項目、ベガ(V)に入ります。
あなた:今日はベガについて教えてください。
師匠:Day6で学んだインプライド・ボラティリティ(IV)を覚えていますか?「市場が予想する、これからの値動きの荒さ」でしたね。今日は、このIVが変わったときに予約権の値段がどう動くかを見ます。
マンション予約権の例えです。あなたが持っている予約権の値段は、マンションの実際の値段が動かなくても、市場の「値動き予想」が変わるだけで動くことがあります。
もし「このエリア、再開発計画がさらに具体化してきて、値動きが今後もっと激しくなりそうだ」と市場の見方が変わったら(=IVが上がったら)、マンションの時価そのものは変わっていなくても、予約権の値段(プレミアム)は上がります。逆に「計画が正式に否決されて、もう値動きは落ち着くだろう」となれば(=IVが下がったら)、予約権の値段は下がります。
この「IVが1%変化したときに、オプション価格(プレミアム)がどれくらい変化するか」を示す指標が、ベガ(V)です。
ベガの定義|満期が長いほど大きくなる感応度
- ベガ(V)=IVが1%動いたときに、オプション価格(プレミアム)がどれだけ変化するかを示す指標
- ベガが大きいオプションほど、IVの変化の影響を強く受けます
- 満期までの期間が長いオプションほど、ベガは大きくなる傾向があります。 LEAPSは満期が長いぶん、IVの変化に対する感応度も高いということです
決算発表とベガの関係
Day6で「決算発表など重要な発表の直前はIVが上がりやすく、発表後に急落することが多い」と学びました。ベガが大きいオプション(=満期が長いLEAPSなど)は、このIVの急上昇・急落による価格変動の影響を、短期オプションよりも強く受けます。株価そのものが動いていなくても、IVの変化だけでプレミアムが動く、という点は要注意です。これはデルタ(株価への反応)・セータ(時間経過への反応)・ベガ(IVへの反応)という3つの指標が、それぞれ別の要因に反応していることの表れでもあります。1つのオプション価格は、この3つの力が同時に働いた結果として動いている、とイメージしてください。
まとめ|ベガの理解度チェック
師匠:3問、答えてみてください。
- ベガとは、何が1%変化したときに、何がどれくらい変化するかを示す指標ですか?
- 決算発表前後でIVが急上昇・急落するとき、ベガが大きいオプションほど価格への影響はどうなりますか?
- 満期までの期間が長いLEAPSは、短期オプションと比べてベガの大きさ(IV変化への感応度)はどうなる傾向がありますか?
あなた:1. IV2. 大きくなる3. 大きくなる
師匠:2問目・3問目は正解です。1問目は「IVが1%変化したときに、オプション価格(プレミアム)が変化する」という形で、変化する側と動く側の両方をセットで覚えてください。
これでフェーズ2(価格形成の理解:プレミアムの内訳・IV・デルタ・セータ・ベガ)がすべて完了しました。次回はフェーズ3の項目10「LEAPSコール買い=『株の代替』としての使い方」に入ります。
(※この記事は個人の学習記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません)
