デルタ(Δ)とは?マンションの例えで理解する株価との連動性
Day6でインプライド・ボラティリティ(IV)を学びました。今日は、株価の値動きにオプション価格がどれくらい連動するかを示すデルタ(Δ)に入ります。
あなた:今日はデルタについて教えてください。
師匠:またマンション予約の例えです。今度は「マンションの値段が動いたとき、予約権の価値がどれくらい一緒に動くか」に注目します。
- 予約C:時価1200万円のマンションを、1000万円で買える予約権(深いITM)
- 予約D:時価1200万円のマンションを、2000万円で買える予約権(大幅なOTM)
もしこのマンションの時価が1万円値上がりしたら、予約C・予約Dの価値はそれぞれどう変わると思いますか?
あなた:Cはほぼ連動して、Dはあまり変わらなさそうです。
師匠:そのとおりです。予約C(深いITM)はほぼ1万円分、価値が上がります。 ほとんど「マンションそのものを持っている」のと同じ動き方をするからです。予約D(大幅なOTM)はほとんど変わりません。 2000万円まで届く可能性がまだ低く、マンションが1万円くらい値上がりしたところで、この予約権の魅力はほとんど変わらないからです。
この「マンションの値段が1動いたとき、予約権の価値がどれくらい一緒に動くか」という比率が、デルタ(Δ)です。
デルタの定義|ITM・OTMでの動き方の違い
- デルタ(Δ)=原資産(株価)が1単位動いたときに、オプション価格(プレミアム)が何単位動くかを示す比率
- コールオプションのデルタは0〜1の範囲(0%〜100%と考えてもOK)
- 深いITMほどデルタは1に近づく:株価とほぼ同じ値動きをする=「株を持っているのとほぼ同じ」
- 深いOTMほどデルタは0に近づく:株価が動いてもオプション価格はほとんど反応しない
- ATM付近はデルタ0.5前後になることが多い
先ほどの例で言うと、予約C(深いITM)はデルタが1に近く、予約D(大幅OTM)はデルタが0に近い、という状態です。
なぜデルタが大事なのか
デルタは値動きへの反応度を示すだけでなく、実務上は権利行使される確率のおおよその目安としても使われます(正確な確率ではありませんが、目安として使われることが多いです)。この考え方は、後の項目「LEAPSコール買い=株の代替」や「なぜLEAPSは深いITMが定石か」で改めて使います。デルタは満期までの残存期間が変わっても同じ株価水準なら大きくは動きませんが、株価そのものが動けば連動して変化していく点も覚えておいてください(この変化の速さを示す指標は「ガンマ」と呼ばれ、今回のカリキュラムの範囲外です)。
まとめ|デルタの理解度チェック
師匠:3問、答えてみてください。
- デルタとは、何が1単位動いたときに、何がどれくらい動くかを示す指標ですか?
- 深いITMのコールオプションのデルタは、1と0のどちらに近づきますか?
- デルタが1に近いオプションは、値動きの面で株そのものを持つのとどんな関係になりますか?
あなた:1. 株価(原資産)が一単位動いたときにプレミアム価格がどれぐらい動くか、連動するかを示す指標2. 13. 株そのものを持つのとほぼ同じ関係
師匠:3問とも正解です。「連動するか」という言葉選びも的確でした。
これで項目7「デルタ(Δ)」は完了です。次回は項目8「セータ(Θ)」を学びます。
(※この記事は個人の学習記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません)

