セータ(Θ)とは?タイムディケイを数値にするとどうなるか
Day7でデルタ(Δ)を学びました。今日は、Day2で学んだタイムディケイを数字で表すセータ(Θ)に入ります。
あなた:今日はセータについて教えてください。
師匠:Day2の「プレミアムのうち時間的価値の部分が、満期に近づくほど自動的に減っていく現象」を覚えていますか?今日はこの「減り方」を数字にします。
マンション予約権の例えです。時間的価値が50万円あるとして、満期まであと100日あるとします。このとき、1日経過するごとにだいたい3000円くらいずつ、時間的価値が減っていくとしましょう。
- 残り100日の時点:1日で約3000円減る
- 満期直前の残り5日になると:1日で1万円以上減ることもある(Day2で学んだ「満期直前ほど急激に減少するカーブ」のとおりです)
この「1日経過するごとに、オプション価格(プレミアム)がどれくらい減るか」を数値で表したものが、セータ(Θ)です。
セータの定義|満期が近づくほど加速する仕組み
- セータ(Θ)=オプション価格(プレミアム)が、1日の時間経過でどれだけ変化するかを示す指標
- オプションの買い手(保有する側)にとっては、通常マイナスの値になります(時間が経つほど不利な方向=価値が目減りする方向に働くため)
- 満期が近づくほど、セータの絶対値(減り方の大きさ)は大きくなります。 Day2で学んだ「タイムディケイは満期直前ほど急激に進む」というカーブを、そのまま数値指標にしたものです
なお、株価が変わらない前提では本質的価値は時間経過だけでは変化しないため、セータによる目減り分は実質的にほぼ時間的価値の減少と一致します。ただしセータが示しているのは厳密には「オプション価格(プレミアム)全体」の1日あたりの変化であり、時間的価値だけを切り出した指標ではない点は区別しておいてください。
LEAPSとの関係
満期までの期間が長いLEAPSは、このセータの絶対値が小さく、1日あたりの目減りが緩やかです。これはDay2・Day4で学んだ「LEAPSが個人投資家に有利」という話を、セータという具体的な数値で裏づけるものでもあります。
紙ヒコーキを飛ばす実験を通じてオプション価格の変化を解説する吉本佳生さんの投資リスクとのつきあい方 下 紙ヒコーキで学ぶオプション取引でも、満期が近づくにつれてオプションの価値がどう変化していくかが、実際の取引例とあわせて紹介されています。
まとめ|セータの理解度チェック
師匠:3問、答えてみてください。
- セータ(Θ)とは、何が1日経過するごとにどれくらい変化するかを示す指標ですか?
- 満期が近づくほど、セータの絶対値(減り方の大きさ)はどうなりますか?
- オプションの買い手にとって、セータは通常プラスとマイナスのどちらの値になりますか?
あなた:1. 時間的価値2. 大きくなる3. マイナス
師匠:2問目・3問目は正解です。1問目「時間的価値」は直感として非常に良いところを突いています。指標としての正確な定義は「オプション価格(プレミアム)全体」の変化ですが、時間経過で動くのは時間的価値の部分だけなので、結果的にほぼ同じ答えになります。
これで項目8「セータ(Θ)」は完了です。次回は項目9「ベガ(V)」を学びます。フェーズ2はこれで最後の項目です。
(※この記事は個人の学習記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません)
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