朝、家を出る前のイライラを手放したくて「実況」を試してみます

朝、家を出る前のイライラを手放したい。まずはそこから

朝、出かける準備をしていたら、財布が見つからないんですよね。昨日ちゃんと定位置に置いたはずなのに、なぜか机の下に落ちてるんです。それだけのことで、もうその日の気分が少し下がってしまう自分がいます。

で、そういう日にかぎって、電車の時間もギリギリだったりするんです。焦っているところに小さな不都合が重なると、心の中で「なんで今日にかぎって」みたいな声が勝手に湧いてきます。

誰かにに八つ当たりまではしなくても、返事がちょっと雑になったりするんですよね。自分でもわかっているんです、これは財布のせいじゃなくて、私が勝手にイライラしているだけだって。

頭ではわかっているのに、その場ではどうにもならないんですよね。これが一番しんどいところな気がします。

あなたにも、朝のこういう瞬間ってありませんか。

今回試すこと。イラッとしたら「実況」してみます

今回私がやってみようと思っているのは、たった一つだけです。イラッとした瞬間に、心の中で「私は今イラッとしております」と実況すること。ほんとうに、それだけです。

解決しようとしなくていいし、直そうともしなくていいんです。ただ、実況中継みたいに、自分の状態を言葉にしてみるだけにしておきます。私の中では古舘伊知郎がしっくり来たので古舘伊知郎で実況してみます。

なぜ「実況するだけ」でいいのか、私が理解した理屈

理屈のところは、二つの考え方を借りています。一つは行動科学の「if-thenプランニング」、もう一つはスポーツドクターの辻秀一氏が言う「ご機嫌」の話です。順番に、私が飲み込めた範囲で書いてみます。

まず、行動は「もし〜したら」で仕込んでおく

if-thenプランニングは、心理学者のピーター・ゴルヴィツァーが提唱した「実装意図」という考え方です。「もしAという場面になったら、Bをする」と、あらかじめ場面と行動をセットにして決めておく方法です。

ポイントは、行動を小さくして、すでにある場面に紐づけること。意志力って有限なので、その場の頑張りに頼る設計にすると、たいてい続かないんですよね。私はこれまで何度も、それで挫折してきました。

だから今回も、「イライラを我慢する」みたいな大きな目標にはしません。「もしイラッとしたら、実況する」という、場面と行動が一対一のかたちにしておきます。これなら、その場で新しく頑張らなくてもいい気がするんです。

次に、「意味づけ」に気づくだけでいい

辻秀一は、人の脳には「認知の脳」というはたらきがあると説明しています。環境や出来事や他人に触れたときに、勝手に意味づけをする脳です。しかもこの脳は、ネガティブな意味づけをしやすい習性があるそうです。

財布がない、という出来事そのものには、本当は「イライラ」はくっついていないんですよね。「なんで今日にかぎって」という意味を、私が勝手に足しているだけなんです。辻秀一の言葉を借りると、心が「揺らいで、とらわれている」状態なんだと思います。

で、辻秀一がおもしろいのは、この意味づけを「やめろ」とは言っていないところです。やめるんじゃなくて、意味づけしている自分に気づくことが大事だと言っています。気づくことそのものが、心を整えるスキルなんだそうです。

「私は今イラッとしたようであります」と古舘伊知郎風に実況するのは、まさにこの「気づく」を言葉にする作業なんじゃないかな、と私は思いました。感情に飲み込まれる代わりに、感情を一歩引いて眺めることになる気がします。それを毎朝やってみたら、少しは変わるかもしれない、という仮説です。

ちなみに、これは病気を治すとか、そういう話ではないです。あくまで自分の心を自分でケアする練習、くらいに受け取ってもらえたらと思います。自分との対話と言っても良いのかもしれません。

朝のイライラで、実際にどう実況するか。これから1週間やってみます

実は、この記事を書いている今日はまだ、ちゃんと試せていません。なので体験談は正直に「これから」とさせてください。やってもいないのに「効きました!」なんて書くのは、自分に嘘をつくことになるので。

これから1週間、朝の支度から家を出るまでの時間で、やってみようと思います。観察したいのは、だいたいこのあたりです。

  • 実況した瞬間に、イライラの強さが少しでも変わるのか。それとも全然変わらないのか
  • そもそも、イラッとしたその場で「実況しよう」と思い出せるのか。たぶん半分くらいは忘れる気がします
  • 実況したあと、家族への態度がちょっとでもやわらかくなるのか

特に二つ目が怪しいんですよね。新しい習慣って、肝心な場面でだいたい忘れるので。忘れた日があっても、それはそれで正直に記録しておこうと思います。

とりあえず「実況」と紙に書いて自宅では気付きやすいように貼りました。

やる前の、正直な気持ち

正直に言うと、まだ半信半疑です。「言葉にするだけで気分が変わるなら苦労しないよ」という自分も、心の隅にちゃんといます。

でも、これまで私がやってきた「イライラを抑え込む」やり方って、たいてい失敗してきたんですよね。アンガーマネジメントの手法で、深呼吸をしたり、頭の中でクシャッと丸めて投げたり。

抑え込もうとするほど、あとでどっと疲れる。だったら、抑え込まずに「気づくだけ」というやり方に、一回くらい乗ってみてもいいのかなと思っています。

うまくいかなかったら、それも次の記事に書きます。できた日より、できなかった日のことを書けたほうが、たぶん自分のためになる気がするので。

今日のまとめ

  • ノウハウ:if-thenプランニング(ピーター・ゴルヴィツァーの実装意図)で「もしイラッとしたら実況する」と仕込み、辻秀一の言う「意味づけに気づく」を言葉にしてみる
  • 私がこれからやること:朝の支度から家を出るまで、イラッとしたら心の中で「私は今イラッとした」と実況する。これを1週間つづけてみます
  • 観察したい気づき:実況でイライラの強さは変わるか/その場で思い出せるか/周りの人への態度は変わるか
  • できなくてもいい:忘れた日があっても、自分を責めない。忘れたこと自体も、そのまま記録に残す

最後に

この記事は、私の正解をあなたに渡すためのものではないです。私はたまたま「実況」から試してみますが、あなたに合うやり方は、もしかしたら全然別のところにあるかもしれません。

なんか急に夢を叶えるゾウって本を思い出しました。1日ひとつずつ簡単なことからやってくやつ。玄関の靴を揃えるとか。

もし朝のイライラに心当たりがあったら、良ければあなたのやり方で、あなたのタイミングで、小さく試してみてください。うまくいかない日があっても、それも含めて、あなたのペースで大丈夫だと思います。

ちなみに、心のつらさがずっと続くようなときは、無理に自分だけで抱えなくていいと思います。専門家や公的な窓口に頼るのも、ちゃんとした選択肢の一つです。

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