AI記事の量産でインデックス登録は39%だった|6サイトに1か月300本を作らせた50代非エンジニアの体験談【第19回】

AI記事の量産でインデックス登録は39%だった|6サイトに1か月300本を作らせた50代非エンジニアの体験談【第19回】 AI起業の実験ログ

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この記事の結論(先に3つだけ)

結論から書きます。AIに6つのブログで1か月に300本以上の記事を作らせました。ところが、Google のインデックス(検索の名簿)に載ったのは、公開済み230本のうち89本、39%でした。原因を調べて記事を書き直し、最後は「量産をやめて、書く前に私へインタビューする」形に作り方を変えました。

  • 公開230本のうち、検索の名簿に載ったのは89本(39%)。 1本も載っていないブログもあった
  • 中身が十分な記事も37本が未登録だった。 同じ体験の段落を何本もの記事に使い回していた
  • 記事は「書く前に私に質問する」形に変えた。 ただ、体験談をAIに書いてもらう線引きは、まだ考えている途中

50代・非エンジニアです。プログラミングはできません。

この連載では、AIを社員のように使って一人で事業を回そうとしている記録を書いています。第17回では運営者情報ページの話、第18回では Obsidian のプロパティの話を書きました。

今回は、AIに記事を量産させた結果の話です。2026年10月17日から18日にかけての記録と、そのあと私が答えたインタビューをもとにしています。

先に書いておくと、この記事も、私が答えた言葉と保管庫の記録をもとにAIが書いています。今回の話は、まさにその作り方をどうするか、という話でもあります。


AI記事を量産したら、インデックス登録はどうなったか

6サイトで公開230本のうち検索の名簿に載ったのは89本。都市伝説は32本中24本、AI副業は23本中0本

6つのブログで1か月に300本以上を作らせましたが、公開済み230本のうち検索の名簿に載ったのは89本、39%でした。 300本のうち約70本は、まだ下書きか予約待ちでした。ブログごとの差も大きく、32本中24本が載ったブログもあれば、23本中0本のブログもありました。

10月17日、私はAIにこう聞いています。記録に残っている私の問いです。

6サイト合計で1か月に300本以上公開したが、インデックス登録済みが数%

インデックス登録とは、Google が記事を「検索結果に出してよい名簿」に載せることです。名簿に載らない記事は、どれだけ書いても検索では出てきません。

私が見ていたのは、Search Console(サーチコンソール)という Google の無料の管理画面です。自分のブログが検索にどう載っているかを確かめられます。その「ページのインデックス登録」という画面で、登録されていないページの数がずらりと並んでいました。

そのとき、私はAIに「完全に大失敗じゃん」と言っています。

AIはその夜、公開している記事を1本ずつ Google に照会しました。結果はこうです。

ブログ(ジャンル) 公開 登録済み
このブログ(カラフル坂) 91本 38本
転職・業界の仕組み 42本 6本
都市伝説 32本 24本
漫画の考察 42本 21本
AI副業 23本 0本
合計 230本 89本(39%)

【推測】「数%」に見えたのは、Blogger というブログの仕組みが自動で作る同じ記事の別のURLまで、画面の数に混ざっていたからだとAIは見ています。記事だけを数え直すと39%です。

それでも、6割の記事が検索に出ていない状態でした。

インタビューで、作らせていたころの気持ちを聞かれて、私はこう答えています。

SEOを意識して作ったからいけると思い込んでただけにショック!

SEO とは、検索で上のほうに出るように記事を工夫することです。


AI記事が載らない「検出-未登録」と「クロール済み-未登録」の違い

未登録の記事には、2つの種類がありました。「見つけたが、まだ見に来ていない」と「見に来たが、載せなかった」です。 Google の公式の説明では、前者はサイトに負担をかけないよう訪問を後回しにした状態、後者は訪問したうえで登録しなかった状態です。後者は、将来も登録されるかは分からない、とまで書かれています。

Search Console のヘルプには、未登録の理由が並んでいます※1。今回大事だったのは、次の2つです。

画面の言葉 意味 公式の説明の要点
検出 – インデックス未登録 見つけたが、まだ見に来ていない サイトへの過負荷が予想されたため、クロール(Google が記事を読みに来ること)を後回しにした
クロール済み – インデックス未登録 見に来たが、名簿に載せなかった 今後登録される可能性もあるが、されない可能性もある。再送信は不要

照会の結果では、合計で「見つけたが未訪問」が63本、「訪問したが登録せず」が6本、「Google がまだ知らない」が60本ありました。

AIの最初の答えは、「待てば良い、は半分だけ正しい」でした。

Google が記事を見に来る頻度は、サイトの大きさや更新の頻度、ページの質で決まる、と公式に書かれています※2。ただし、見に来る回数の上限が問題になるのは、目安で1万ページを超えるような大きなサイトです。私のブログはどれも100本に届きません。

つまり、小さいサイトなのに「後回し」が多いのは、Google が「見に行きたい」と思う度合いが低いということです。待っていれば順番が回ってくる、という話ではありませんでした。

【推測】転職・業界の仕組みのブログは、新しいドメイン(ブログの住所)で短い期間に42本を出したため、Google が訪問の順番を絞っている。AIはそう見立てていますが、確かめられてはいません。

1本も載らなかったブログは、設定の問題だった

AI副業のブログが0本だったのには、別の原因がありました。

ブログの住所には、http:// と、暗号化された https:// の2種類があります。普通は http:// で来た人を https:// へ自動で案内します。このブログだけ、その案内がオフになっていました。しかも、Search Console にサイトマップ(記事の一覧表)が1本も送られていませんでした。

これは記事の中身ではなく、設定の漏れです。私の Mac にいるAIへ、直す作業を申し送りました。


AI記事の量産は Google のスパムポリシーに当たるのか

Google は「AIで作ったかどうか」ではなく「質」を見る、と公式に書いています。ただし、検索の順位を操作することが主な目的の自動生成はスパムです。 「6サイトで1か月300本」は、スパムの例に挙がっている形に近いものでした。違反と決まったわけではありませんが、近いと分かった時点で、作り方を見直す理由になりました。

Google は2023年2月に、AIで作った記事についての考え方を出しています※3。

コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く

同じページに、こうも書かれています。

検索結果のランキング操作を主な目的として、コンテンツ生成に自動化(AI を含む)を利用することは、スパムに関する Google のポリシーに違反します。

いっぽうで、AIで作ったものがすべてスパムになるわけではない、ともはっきり書かれています。

スパムの決まりの本体には、「大量生成されたコンテンツの不正使用」という項目があります※4。その例として、次のようなものが並んでいました。

  • ユーザーにとってほとんど価値がない大量のページを生成すること
  • コンテンツを大量生成したことを隠す目的で、複数のサイトを作成すること
  • 検索キーワードは含んでいるが、閲覧者にとってほとんど意味がないページを大量に作ること

「6つのブログ」「1か月で300本」「キーワードを意識して作った」という形は、この例に近いものでした。

Google は、どこからが違反かを数字では公開していません。だから、私のブログが違反と判断されたかどうかは分かりません。

ただ、Google の別の公式ページには、AIで作った記事は公開する前に人が事実を確かめること、作り方を読者に開示することも勧められていました※5。量産していたころの私は、そのどちらも十分にはできていませんでした。


AI記事の未登録100本を読み直し、17本を下書きに戻した

未登録の100本は、体験十分なのに未登録37本、体験を足すべき42本、在庫で埋まる4本、直す価値が低い17本

未登録の記事100本をAIに全部読ませると、中身が十分な記事も37本が未登録でした。 目立ったのは、同じ体験の段落を何本もの記事に使い回していたことです。私は質問に答えて記事に体験を足し、検索の評価を下げそうな17本は、消さずに下書きへ戻しました。

10月18日、AIは未登録の100本を、3つの係に分けて全文読ませました。判定はこうです。

判定 本数
体験は十分なのに未登録 37本
体験を足すべき 42本
手元の体験の在庫で埋まる 4本
直す価値が低い 17本

同じ段落の使い回しが見つかった

係の判定で目立ったのは、同じ体験の段落の使い回しです。

  • データセンターの話の4つの点が、7本の記事に入っていた
  • 派遣の差額と有給の話が、7本に入っていた
  • 「固定給のありがたさ」「新卒で法律だけ勉強した」が、AI副業のブログで5本ずつ

AIは、記事を書くたびに私の体験の在庫から段落を引いてきます。在庫が少なければ、同じ段落が何度も出てきます。1本ずつ読めば体験談の入った記事でも、ブログ全体で見ると同じ話の繰り返しでした。

体験が十分な記事まで未登録だったことについて、AIは「中身だけでなく、サイト全体の評価の問題も大きい」と見立てています。【推測】これは1〜2週間後に照会し直して確かめる予定の見立てです。

体験を足して書き直した

私は「全部書き直します」と言って、AIの質問に答えました。AIは、私の答えを言葉を変えずに記事へ入れていきました。

ここで1つ、AIがやらかしています。最初に書き直した3本で、私の答えを言い換えたり、私が言っていない言葉を足したりしていたのです。それに気づいて、AIは私の言葉そのままに戻しました。このときから、私の保管庫には「体験談は生の言葉のまま使う」という決まりができています。

1つの答えを複数の記事に入れるときは、文の切れ目で分けて、記事ごとに別の部分を入れる形にしました。同じ文を2本以上に入れない。使い回しを増やさないためです。

17本は消さずに下書きへ戻した

「直す価値が低い」と判定された17本は、私が「非公開でOK」と答えて、下書きに戻しました。

ここでも一度つまずいています。最初の「非公開でOK」では、AIの作業環境の安全装置に止められ、1本も実行されませんでした。外のサービスに書き込む操作だったからです。2回目に、どの記事に何をするかを私の言葉ではっきり指示して、ようやく実行されました。

消したのではなく下書きに戻しただけなので、管理画面からいつでも戻せます。17本にリンクを張っている記事が無いことも、先に確かめてありました。


AI記事の作り方を「量産」から「インタビュー」に変えた

記事は私が頼んだときだけ作り、テーマごとに3〜5問の質問に答えてから、答えを言葉を変えずに使って書く

10月18日、記事の作り方を変えました。AIが自分で量産するのをやめ、書く前に私に質問し、私の答えをそのまま使う形です。 毎日決まった時間に記事を作る定例も止めました。私が頼んだときだけ、作るテーマの質問をまとめて出してもらい、答えてから書いてもらいます。

その日、私はAIにこう伝えています。記録に残っている言葉です。

全体的に方針を変更します。記事を量産してもSearch Consoleに登録されなければ意味が無いので、記事作成の際にその記事に関する内容を都度質問(インタビュー)して下さい。

同じ日の夕方には、もう一歩進めました。

毎日定例で記事作成も中止です。代わりに複数ブログ記事作成のセッションで私が作成を依頼したら各作成テーマの質問をまとめて行って下さい。

AIは、記事を作る手順書に「インタビュー」の工程を足しました。テーマごとに3〜5問。答えが来るまで、記事は書きません。毎朝決まった時間に動いていた記事づくりの予約も、止めました(消してはいません)。

方針を変えたとき、いちばん悔しかったことを聞かれて、私はこう答えています。

時間を無駄にしたこと。最初からやっておくべきだった

1か月で300本以上。単純に割ると、1日10本ほどです。それだけの記事を作らせても、6割は検索に出てこない。その数字を見たあとの答えです。

この第19回も、その新しい作り方で書いています。インタビューで5つの質問が来て、私が答えたものを材料にしています。


AI記事にはAIの「透かし」が付くのか、Claude の公式で確かめた

Claude の文章に入る「透かし」は、文字を足すものではなく、誰がどの会話で作ったかも分かりません。 見分ける道具は、規制当局や報道機関などに限って公開されています。Google 検索がそれを使うとは書かれていません。Google は、作り方ではなく質を見る、という立場です。

新しい作り方に何を期待するか、不安はあるかを聞かれて、私の答えはこうでした。

これでもダメならどうしよう。Claudeの文章にはAIが作った証明みたいなのが付くって聞くし・・・

「AIが作った証明みたいなの」とは、Claude で書いた文章に付くという「透かし(ウォーターマーク)」のことです。

AIが、Anthropic(Claude を作っている会社)の公式の説明を確かめてくれました※6。要点を表にします。

心配 公式に書いてあること
文章に印の文字が足されるのか 文字は何も足されず、隠し文字も無い
誰が書いたか分かってしまうのか 特定の人・組織・会話にはたどれない
誰でも見分けられるのか 見分ける道具は限定公開。規制当局・報道・ファクトチェック・研究者など向け
手直しすれば消えるのか 軽い手直しでは消えきらない。全部の言葉を書き直せば消える

この透かしは、EU(ヨーロッパ連合)の決まりで、AIで作った文章に印を付けることが求められたためのものだそうです。

【推測】Google 検索がこの道具を使って記事を評価している、という公式の記述は見つかっていません。そして Google 自身は「作り方ではなく質を見る」と書いています。【推測】AIの見立てでは、透かしそのものより、記事の中身と同じ話の使い回しのほうが、名簿に載らなかった原因として近いということです。

「これでもダメなら」に答えが出るのは、新しい作り方の記事がどれだけ名簿に載るかを見てからです。


AI記事に体験談を入れる線引きは、まだ考え中

体験談を伝えてAIに書いてもらうのは、個人を特定できない形ならアリだと私は考えています。 ただ、それだと情報が抽象的になり、読者に伝わらないのではないかとも思っています。線引きと対策は、まだ考えている途中です。

インタビューの最後の質問は、「同じように AI で記事を量産しようとしている人に1つだけ言うなら」でした。最初の答えはこれです。

体験談を伝えてAIに書いてもらうのがアリなのかナシなのか線引き含めて考察していくのでお待ち下さい

そして、少し考えてから、こう答え直しました。

個人を特定できない形ならアリ。でもそれだと情報が抽象的過ぎて読者に伝わらないよなぁと思う。線引きとか対策を考えたのも記事になりそう

「個人を特定できない形」とは、記事に出てくる人が誰なのか、読んだ人に分からないようにすることです。

この線引きは、今回の記事では結論を出しません。最初の答えのとおり、考察していきますので、お待ちください。


おわりに:AI記事の量産でわかったこと

公開230本のうち名簿に載ったのは89本、待てば載るは半分だけ正しく、使い回しがあり、作り方をインタビューに変えた
AI記事の量産でインデックス登録は39%だった。6サイトに1か月300本を作らせた50代非エンジニアの体験談

今回の区切りで分かったことは、次の5つです。

  1. 6サイトで1か月に300本以上を作らせたが、公開230本のうち検索の名簿に載ったのは89本(39%)だった
  2. 「待てば載る」は半分だけ正しかった。 小さいサイトで「後回し」が多いのは、Google が見に行きたいと思う度合いが低いということ
  3. 中身が十分な記事も37本が未登録だった。 同じ体験の段落を、何本もの記事に使い回していた
  4. 作り方を「量産」から「書く前にインタビュー」に変えた。 私の答えは言葉を変えずに使う
  5. Claude の透かしは文字を足さず、人も特定できない。 Google は作り方ではなく質を見る、と公式に書いている

まだ片付いていないこともあります。書き直した記事や、新しい作り方の記事が、実際に名簿に載るかどうか。それは1〜2週間後に照会し直して確かめる予定です。そして、体験談をAIに書いてもらう線引きも、まだ考えている途中です。


出典

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