この記事の結論(先に3つだけ)
結論から書きます。ブログの運営者情報やプライバシーポリシーのページは、作って公開しただけでは、読者から見えませんでした。私の5つのサイトは、9月9日の時点でどれも未公開でした。9月14日にAIが全部作って公開したあとも、トップページからのリンクが1本もなく、私自身が見つけられなかったのです。
- 5サイトとも、運営者情報もプライバシーポリシーも公開されていなかった。 公開されていたのは WordPress の見本ページ「Sample Page」1枚だけだった
- ページは公開しただけでは辿り着けない。 フッターのメニューが空で、リンクが0件だった
- AIは「作ったか」で完了と報告し、「届いたか」を見ていなかった。 前の日の画像の件とまったく同じ形の見落としだった
50代・非エンジニアです。プログラミングはできません。
この連載では、AIを社員のように使って一人で事業を回そうとしている記録を書いています。第14回や第15回では、AIの道具や仕組みの話を書きました。
今回は、もっと地味な話です。ブログの「運営者情報」のページの話です。
2026年9月9日、私はAIにこう聞きました。
運営者情報はWordPressも入れてないと思うのですが大丈夫でしょうか
そこから9月14日に、5つのサイト全部にページが揃うまでの記録です。途中で、私は自分のサイトの運営者情報を見つけられませんでした。
運営者情報ページが無いと、何が困るのか
運営者情報ページが無いと、まず「誰が書いているか分からないサイト」になります。 加えて、アフィリエイトの規約や審査で見られることがあります。ただし、AIが最初に言いかけた「法律違反になる」は間違いでした。ステマ規制の対象は広告主で、記事を書く側ではないと、消費者庁のページに書いてあります。
9月9日、私の質問を受けて、AIは5つのサイトを1つずつ調べました。
結果は、私が思っていたより悪いものでした。
| サイト | 運営者情報 | プライバシーポリシー | お問い合わせ | 公開されている固定ページ |
|---|---|---|---|---|
| WordPress(カラフルな世界) | 無し | 下書きのまま | 無し | Sample Page だけ |
| WordPress(もう1つ) | 下書きのまま | 下書きのまま | 無し | Sample Page だけ |
| Blogger 3つ | 無し | 無し | 無し | 0枚 |
固定ページとは、日付つきの記事とは別に置いておく、サイトの案内のようなページのことです。運営者情報やプライバシーポリシーは、たいていこの形で作ります。
WordPress の2サイトには、雛形は用意されていました。でも、どちらも下書きのままでした。Blogger の3つは、固定ページが1枚もありませんでした。
AIが言いかけた「法律違反」は正しくなかった
調べる途中で、AIは「PR表記が無いと法律違反になる」と書きかけていました。そして、自分で消費者庁のページを読みに行って、それを取り消しています。
消費者庁のステルスマーケティングのページには、こう書いてあります※1。
景品表示法の対象となるのは事業者だけです。規制の対象となるのは、商品・サービスを供給する事業者(広告主)です。企業から広告・宣伝の依頼を受けたインフルエンサー等の第三者は規制の対象とはなりません。
ステマ規制とは、広告なのに広告と分からないように見せることを禁じる決まりです。2023年10月1日から始まりました。
ただし、AIは「だから、やらなくてよい」とは言いませんでした。Amazonアソシエイトの運営規約は、紹介料を得ていることの表示を求めています。アフィリエイトの会社の中には、審査で運営者情報やプライバシーポリシーを見るところもあります。「法律違反だから」ではなく「規約に反するから」「読者に信用されないから」が正しい理由だと、AIは記録に書き直しました。
運営者情報ページの代わりに公開されていた「Sample Page」とは
Sample Page は、WordPress を入れたときに自動で作られる見本のページです。 中身は英語の説明文で、サイトとは何の関係もありません。私の WordPress の2サイトでは、これが唯一の公開ページでした。アフィリエイトの審査担当が固定ページを見たとき、最初に目に入るのがこのページになる状態でした。
AIは、いちばんの実害はここだと書いていました。
運営者情報もプライバシーポリシーも無いのに、見本のページだけが公開されている。サイトを訪れた人がそれを見たら、「作りかけのまま放ってあるサイト」に見えます。
Sample Page をどうするかは、その日は決めませんでした。消すのは取り消せない操作なので、AIは私に確かめることにしていました。
その日の記録の最後には、次にやることが4つ並んでいます。
- 運営者情報でどこまで出すかを、私に聞く(名前・住所・連絡先は本人しか決められない)
- 決まったら、5サイトぶんの固定ページを3種類ずつ作る
- Sample Page をどうするか決める
- アフィリエイト各社の審査で何を見るかを、公式で調べる
運営者情報ページには何を書いたのか
運営者名と、住所・電話を載せない理由、そしてプライバシーポリシーの中身です。 運営者名は私が決めました。住所と電話は載せないことにしました。プライバシーポリシーに何を書くかは、AIがサイトに入っている計測の仕組みを実際に数えてから決めています。想像で書かず、測ってから書く、という順番でした。
9月14日、私は5サイトそれぞれの運営者名を決めました。このカラフルな世界は「ねいみゅ」です。
住所と電話は載せない
住所と電話を載せない理由について、AIはこう整理していました。
アフィリエイトでは、商品を売っているのは広告主です。私は売り手ではないので、特定商取引法でいう「販売業者」には当たらない。だから、住所や電話番号を表示する義務は生じない。AIはこれを【推測・確信度高】と書き、根拠に消費者庁の特定商取引法ガイドの通信販売の定義を挙げていました※2。
特定商取引法とは、通信販売などで売る側が守るべき決まりを定めた法律です。ネットで物を売るお店のページに「特定商取引法に基づく表記」が載っているのは、このためです。
プライバシーポリシーは、測ってから書いた
プライバシーポリシーには、サイトがどんな情報を集めているかを書きます。そこでAIは、2つの WordPress サイトのページの中身を実際に数えました。
| カラフルな世界 | もう1つの WordPress | |
|---|---|---|
| Google アナリティクス(アクセス解析) | あり | 見つからない |
| Google AdSense(広告) | あり | あり |
| Amazon の広告の仕組み | なし | なし |
もう1つのサイトでは、アクセス解析の仕組みがページの中に見つかりませんでした。それでも、解析の設定そのものは別の台帳で確認できていたので、解析の節は2サイトとも入れています。
プライバシーポリシーは、2サイトとも下書きの雛形が残っていました。だから新しく作るのではなく、上書きする形になりました。
運営者情報ページを公開したのに、なぜ誰も辿り着けなかったのか
トップページから、作ったページへのリンクが1本も無かったからです。 ページは公開され、アドレスを打てば開ける状態でした。でも、サイトの下のほうにあるフッターのメニューが空っぽで、読者が辿り着く道がありませんでした。気づいたのはAIではなく、私です。「どこにあるのか分かりませんでした」と伝えて、初めて分かりました。
9月14日の夕方、AIは「WordPress の2サイトは、3ページとも公開まで終わった」と報告してきました。
確かめ方はこうです。6枚のページのアドレスを1つずつ開いて、どれも「HTTP 200」が返ってきた。HTTP 200 とは、「そのページはちゃんとあります」という返事のことです。さらに、私の本当のメールアドレスが、6枚のどこにも載っていないことも確かめていました。
ところが、私が自分のサイトを開いて探しても、運営者情報が見つかりませんでした。
運営者情報などがどこにあるのか分かりませんでした
そう伝えると、AIが調べ直しました。トップページの中に、作った3枚のページへのリンクは0件でした。サイトの下のほうに置かれるフッターのメニューが、中身の無い空の箱になっていたのです。
「作ったか」と「届いたか」は違う
AIは、この見落としを前の日の失敗と並べて書いていました。
| 前の日(画像) | この日(ページ) | |
|---|---|---|
| やったこと | 画像を13枚作った | ページを6枚公開した |
| 完了と報告した根拠 | ファイルが置けた | HTTP 200 が返った |
| 抜けていた確認 | 記事に入ったか | リンクが張られたか |
前の日には、作った画像が記事に1枚も入っていなかったことが分かっていました。そのときAIは「発注 → 制作 → (ここが抜けていた) → 公開」と、自分で記録に書いています。それなのに、次の日に同じ穴に落ちました。
記録には、こう書いてありました。
200 が返ることは、読者が辿り着けることを意味しない。
その場で直した
AIは、WordPress に外から指示を送る仕組み(REST API)を使って、フッターのメニューを作りました。運営者情報・プライバシーポリシー・お問い合わせの3つを、2サイトとも入れています。
今度は、トップページを開いて、3つのリンクが実際に見えることまで確かめていました。このページの下のほうにも、運営者情報へのリンクがあるはずです。
Blogger の運営者情報ページは、どうやって置いたのか
Blogger の3つは、Mac のターミナルの Claude が9枚を入れました。 クラウドの Claude には Blogger に書き込むための鍵が無かったので、文面だけ用意して Mac に頼んだのです。9枚とも公開できましたが、ここでも「作っただけでは見えない」が起きました。Blogger の「ページ」の部品は、自分でリンクを1本ずつ足す仕組みでした。
クラウドの Claude は、3ブログ×3枚、合わせて9枚の文面を作って保管庫に置きました。Mac はそれを流し込むだけ、という分担です。
Mac の Claude は、9枚を順に入れていきました。8枚目まで入ったところで、9枚目で止まりました。Blogger 側から「短い時間に頼みすぎ」という返事(429)が返ってきたのです。20秒待って入れ直したら、通りました。
ページの部品は、チェックリストではなかった
クラウドの Claude は、申し送りに「ページを作るだけでは読者から見えない。ページの部品(ガジェット)を置く必要がある」と書いていました。これは当たっていました。作った直後、3ブログのトップに「運営者情報」の文字は0件でした。
ただ、実態は申し送りより面倒でした。Blogger の「ページ」の部品は、作ったページに印を付けて選ぶ形ではありませんでした。題名とアドレスを手で入れるリンク集だったのです。
Mac の Claude は、次の人のためにコツを残していました。
- 先に「ページのURL」の欄にアドレスを打つ
- そのあと「ページ名」の欄を押すと、そのブログのページの一覧が出る。選べば題名もアドレスも入る
- 保存は3段階。項目の保存 → 部品の保存 → 画面右下の保存ボタン
Mac の Claude が画面を操作する方法では、日本語を打ち込めませんでした。2の方法なら、日本語を打たなくて済みます。
運営者情報ページの隣で見つかった「ホーム」の誤りとは
Blogger 3つのうち2つで、「ホーム」のリンクが、よその古いブログを指していました。 読者が「ホーム」を押すと、読んでいたブログから出て行ってしまう状態です。Mac の Claude が見つけ、クラウドの Claude が独立に確かめ、Mac の Claude が直しました。直したあと、よそのブログのアドレスは3ブログとも0件になりました。
ページの部品の中身を見たとき、Mac の Claude は妙な行に気づきました。「ホーム」という行のリンク先が、2022年9月で更新が止まっている別のブログになっていたのです。
Mac の Claude は、頼まれていない変更なので直さず、記録に残しました。
クラウドの Claude は、Mac の報告をそのまま信じず、自分でも確かめています。9枚のページが開けるか、私のメールアドレスが載っていないか、運営者名が入っているか。そして「ホーム」の行がよそを指しているかです。
このとき、クラウドの Claude は1つ数え間違えています。ある運営者名が「入っていない」と一度出ました。名前の中の「・」が、ページの中では別の書き方の記号に変わっていて、そのままの文字では見つからなかったのです。実際には入っていました。
「ホーム」の誤りは、読者が別のブログへ飛ぶ実害があるので直すことになりました。Mac の Claude が、2つはアドレスだけを差し替え、行が無かった1つには新しく足しています。
ここでも、日本語の入力が壁になりました。「ホーム」の3文字を入れるために、Mac の Claude はいったん文字を貼り付け用の場所(クリップボード)に入れてから、入力欄に貼り付けました。これで確実に入ると記録にあります。
運営者情報ページで分かった「完了」の確かめ方(独自)
「作った」ではなく「読者が辿り着けた」で完了にする。 これが今回いちばんの学びです。HTTP 200 も、ファイルが置けたことも、完了の証拠にはなりませんでした。私が自分のサイトで見つけられなかったことが、いちばん確かな点検でした。作ったものが読者のところまで届いたかを、最後に確かめる。その一手が抜けていました。
今回の流れを、私なりに表にしました。
| 段階 | やったこと | ここで止めていたら |
|---|---|---|
| 作る | 9月14日に文面を作り、ページを公開した | アドレスを知っている人しか見られない |
| 確かめる(1) | HTTP 200 が返った | 「ある」ことは分かるが、辿り着けるかは分からない |
| 確かめる(2) | 私が自分のサイトで探した | ここで「見つからない」と分かった |
| 届ける | フッターと「ページ」の部品にリンクを足した | ここで初めて読者に見える |
| もう一度確かめる | トップに3本のリンクが出ることを見た | 完了 |
この表を見ると、AIだけで回していたら、「確かめる(1)」で終わっていたことになります。
AIは、ページを作るのも、リンクを足すのも、私よりずっと速くこなします。でも、「読者として開いてみる」という一手は、この日は私がやるまで誰もやっていませんでした。
おわりに:運営者情報ページでわかったこと
今回の区切りで分かったことは、次の4件です。
- 5サイトとも、運営者情報もプライバシーポリシーも公開されていなかった。 公開されていたのは見本の Sample Page だけだった
- ステマ規制の対象は広告主。 それでも、規約と読者の信頼のために、運営者情報は要る
- ページは公開しただけでは辿り着けない。 WordPress はフッターのメニュー、Blogger は「ページ」の部品に、リンクを足して初めて見える
- 「作ったか」ではなく「届いたか」で完了にする。 HTTP 200 は、読者が辿り着けることを意味しない
まだ確かめていないこともあります。9枚の固定ページの文面が、私の意図どおりになっているか。私はまだ全部を読み通していません。それから、「ホーム」のリンクが、なぜよそのブログを指していたのか。原因はまだ調べていません。
出典
- ※1 令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。(消費者庁)
- ※2 通信販売|特定商取引法ガイド(消費者庁)
