LEAPSプット買いとは?保有株を守る保険の仕組み
Day10で「LEAPSコール買い=株の代替」を学びました。今日はその逆の使い方、LEAPSプット買い=ヘッジ(保険)に入ります。
あなた:今日はプットについて教えてください。
師匠:SOFIの実例で続けましょう。仮にあなたがSOFIの株を100株、15.58ドルで持っているとします。フィンテック株は値動きが荒れやすいとDay6で学びましたね。「景気後退でSOFIが暴落するかもしれない」と心配になったとき、「14ドルで売れる権利」(プットオプション)を買っておくという方法があります。
もしSOFIが本当に8ドルまで暴落したら、株の価値は100株で758ドル分目減りします。しかし、持っていたプット(14ドルで売れる権利)は、本質的価値が14−8=6ドル(×100株=600ドル)まで値上がりします。株の損失の多くを、プットの値上がりで相殺できるわけです。
もしSOFIが暴落しなかったら、プットは使われないまま満期を迎え、払ったプレミアム(保険料のようなもの)だけが損失になります。火災保険に入って火事が起きなかったときと同じ感覚です。
この「株の値下がりに備えて、保険のようにプットを買っておく」戦略が、LEAPSプット買い=ヘッジです。
プットオプションの定義|コールとの違い
- プットオプション=「将来、決まった価格で売る権利」
- プットの本質的価値の式は、コールと向きが逆になります
- コール:本質的価値=max(株価−権利行使価格, 0)
- プット:本質的価値=max(権利行使価格−株価, 0)
- プットのデルタはマイナスの範囲(0〜−1)になります。株価が上がるとプットの価値は下がり、株価が下がるとプットの価値は上がる、コールと逆方向に動くからです
なぜ「LEAPS」のプットが使われるのか
保険は、守りたい期間ぶんだけ必要です。株を長期保有するつもりなら、保険(プット)も長期間効くものでないと、何度も買い直すことになります。短期のプットを繰り返し買うと、Day8で学んだセータ(タイムディケイ)の影響を何度も受けることになり、保険料がかさみます。長期間有効なLEAPSプットなら、長くカバーしながら、買い直しの手間とコストを抑えられます。
実務では、コールを使った「株の代替」戦略とプットを使った「ヘッジ」戦略を組み合わせて、ポートフォリオ全体のリスクを調整することもあります。この組み合わせ方は実務家のためのオプション取引入門 基本理論と戦略のような専門書で、より体系的に扱われている領域です。
まとめ|LEAPSプット買いの理解度チェック
師匠:3問、答えてみてください。
- LEAPSプット買いは、株価が下落したときの何のための戦略ですか?
- プットオプションの本質的価値を求める式は、「max(権利行使価格−株価, 0)」と「max(株価−権利行使価格, 0)」のどちらですか?
- プットオプションのデルタは、コールと違ってプラスとマイナスのどちらの範囲になりますか?
あなた:1. 保険、損失を少なくする2. 前者3. マイナス。0から−1
師匠:3問とも正解です。
これで項目11「LEAPSプット買い=ヘッジとしての使い方」は完了です。次回は項目12「なぜLEAPSは深いITMで買うのが定石とされるか」を学びます。これは項目3で保留にした論点の答え合わせでもあります。
(※この記事は個人の学習記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません)
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