「日本っぽいTシャツを海外の日本好き外国人に売りたい」と思い、まずはAmazonのMerch on Demandに申請しました。しかし、まさかの審査落ち。そこから色々調べてたどり着いたのが、プリントオンデマンドサービスの Printify を使った副業でした。
ところが実際に触ってみると、Printifyの初期設定は英語ばかりでわかりにくく、Etsyとの連携 や Payoneerの設定 など、追加でやることが出てきて予想以上に苦戦しました。
この記事では、昨日の自分が知りたかった、
- Printify初期設定は何をして、どこにつまずいたか
- Printifyはどんな人に向いているか
- Printify副業はいくらくらい稼げるのか
をできるだけわかりやすくまとめています。
これからPrintify副業を始める方が、同じ迷子にならないように――備忘録として残します。
Printify副業の全体像|なぜMerch on Demandの代わりに選んだのか
副業として在庫を持たない受注生産のTシャツ販売を検討した場合、候補に挙がるのが「Amazon Merch on Demand」かと思います。プリントオンデマンド(POD)と言うそうです。
私も最初はMerch on Demandを選びましたが、審査落ちしました。最近では結構審査落ちする人が多いらしく、私もnoteで審査落ちしない注意点が書かれた有料記事を買ってトライしたけどダメでした。そのため、別の選択肢を探す必要が出てきました。
調べてみると在庫を持たずに受注生産が世界中でできるサービスは16個以上存在することがわかりました。その中で結果として、Printifyは次の理由で副業向きだと感じました。
- 無在庫・受注生産で始められる(在庫リスクゼロ)
- 個人事業主でも契約できる
- 自分のデザインをそのまま海外向けに販売できる
- 利益率が高く、自分でコントロールしやすい
当初、Printifyを登録すればすぐ使えると思っていたのですが、PrintifyはTシャツを“デザインして製造する工場”であり、販売するオンラインショップはEtsy、そのオンラインショップの決算で使うのはPayoneerと、三者連携が必須ということに登録していて初めて気付きます。
Printifyとは?Etsyとは?Payoneerとは?三者の関係(ざっくり全体像)
- Printifyとは? … Tシャツのデザイン作成・生産(工場選択・原価設定等)
- Etsyとは? … オンラインショップ(商品ページ・カート・集客)
- Payoneerとは? … Etsy売上の受け取り用口座(決済・レジシステム)
この3つを連携させて初めてビジネスとして成立します。
ここを知らないと「どれを先に設定すればいいの?」と迷子になります。
Merch on Demandと比べたメリット・デメリット
メリット
- 販売価格を自由に決められる
- 利益率が高い
- デザインの自由度が高い
- 売上管理の主導権が手元にある
デメリット
- 初期設定が複雑
- 英語対応
- 自分で集客努力が必要
- 手数料・工場選びの理解が必要
Printifyの初期設定で実際につまずいた3つのポイント
① Printifyアカウントは作れたけど、その先の全体像が見えない問題
Printify自体はメールアドレスだけで数分で作れます。しかし、アカウントを作った後に
- 「とりあえずデザインしてみる?」
- 「どこから販売するの?」
- 「Etsyって必要なの?」
と疑問が噴出しました。
特に、Printifyだけでは販売できない という事実が最初は分かりにくく、ここで多くの人がつまずくポイントだと思います。
私はひとまずTシャツのデザインをしてみました。AIに自分が作りたいものを指示するだけでデザインしてくれます。日本語NGなので、Google翻訳した英語をコピペで入れてみました。
② Etsyショップ開設とPrintify連携で「どこから触ればいいの?」問題
Printifyはデザインと生産までで売る場所が必要だということに気付きます。そしてEtsyというサイトをオススメされます。聞いたことないけど大丈夫?
不安になったのでEtsyについて調べてみると、
🔵 1. Etsyの訪問者数・市場規模(最新データ)
公式発表+複数の市場レポートでは:
年間アクティブ購入者:9,000万人以上
年間アクティブ出品者:790万人以上
月間訪問者:4億〜5億PV
売上の63〜68%がアメリカからつまり Etsy は アメリカのユーザーが圧倒的に多い巨大マーケット です。
さらに Etsy は “大手モールでは買えない”オリジナルデザイン、サブカル・アート日本カルチャー(桜、和柄、アニメ、禅…)などのニッチ需要に強い。
🔵 2. Etsyに多い客層
Etsyの顧客は Amazon と違い、安さではなく “デザイン性・個性” を重視します。
具体的には:
20〜45歳の女性が中心
アメリカ・カナダ・EUの文化系ユーザー
アート系・ハンドメイド好き
日本文化・アニメ・禅デザインにも興味を持ちやすい
とのことです。
日本のAmazon利用者は6,700万人らしいので、それよりも市場は大きいと思われます。
🔵 3. Etsyのアカウント作成
Etsyにもアカウント作成 → 本人確認 → 店舗情報入力 → 決済システム登録・連携
といった流れがあり、Printifyとは別軸で手続きが必要です。
さらに、
- Etsy側でショップ名
- Printify側で工場選択
- 両者の連携設定
があり、まとまったガイドが少ないため「何をどの順番で設定すれば良いか」が非常に分かりづらかったです。また、月額のランニングコストは無料ですが、ショップ開設の初期費用として3,000円弱掛かります。1回のみだからまぁ許容範囲。
私は英語がダメダメなので、都度Google翻訳しながら進めました。
③ Payoneerの本人確認・口座設定で時間がかかる問題
Etsyの売上を受け取るには決済システムのPayoneerが必須ですが、ここが一番時間がかかりました。
- 本人確認書類の提出
- 審査待ち
- 銀行口座の追加
- Etsyとの連携確認
すべて英語で進むため、理解しながら作業するのにかなり労力が必要でした。特に銀行口座には米ドルで入金されるらしく、自分の使っている三井住友銀行で大丈夫なのかを調べ、よくわからんまま外貨口座も開設(オンライン手続きで5,000円だけ外貨に両替)、
結論:初期設定は「3サービスの役割と順番」を理解してから触るべき。
Printify副業はどんな人に向いている?向いていない?
Printifyが向いている人の特徴
Printifyは次のような人に向いています。
- 海外向けにオリジナルTシャツを販売したい(日本国内ではなく、海外のみ)
- 在庫を持ちたくない(無在庫モデルが良い)
- デザイン作成が好き、またはAI生成で作りたい
- 海外の日本好きに刺さるニッチテーマを作りたい
- 自分のペースで副業を育てたい
- 初期費用を抑え、小さく始めて徐々にスケールしたい
特に「和柄」「漢字」「寿司・天ぷらなど日本文化アイコン」は海外需要があり、Printify×Etsyとの相性が非常に良いです。
Printify副業が向いていない人のパターン
逆に、次に当てはまる人には厳しいかもしれません。
- 英語に一切触れたくない
- Tシャツの生地の品質にこだわりたい(Printifyは現地生産なので国や地域によって変わる)
- 初期設定の作業が苦手
- 日本国内発送をメインにしたい
- 早く大きく稼ぎたい
- 集客をEtsyだけに丸投げしたい
Printifyは「ゆっくり構築していく副業」なので、即金性を求める人には不向きです。
Printify副業でいくら稼げそう?利益の考え方とざっくりシミュレーション
1枚あたりの原価・販売価格・利益のイメージ
工場やTシャツの種類によりますが、一般的な価格帯は次の通り。
- 原価:8〜14ドル(1ドル150円なら1,200~2,100円)
- 販売価格:22〜30ドル(3,300~4,500円)
- 利益:1枚あたり8〜15ドルほど(1,200~2,250円)
送料の扱いも利益に影響しますが、基本は「1枚売れると1,000〜2,000円の利益」と考えればイメージしやすいです。
AmazonのMerch on demandだと1枚の利益が100~400円らしいので、5~10倍儲かる見込みです。
月1万円/3万円/5万円を目指すための販売枚数
利益を「1枚あたり1,200円」と仮定すると…
| 目標金額 | 必要枚数 |
|---|---|
| 月1万円 | 約8枚 |
| 月3万円 | 約25枚 |
| 月5万円 | 約42枚 |
無在庫で在庫リスクがないため、1日1枚売れれば月3万円ペースでお小遣いが入ってきます。これだけで食っていくのは大変ですが、趣味でデザインして自動でチャリンチャリンできたらいいですよね。
Printifyで“稼げる人”がやっていること
- Etsy上で検索されやすいタイトル・タグ付け
- ニッチなジャンル(和柄・漢字・文化系テーマ)に特化
- 複数デザインを継続的に追加
- 英語圏ユーザーに刺さる商品ページ作り
- 「利益率の高い工場」を選ぶリサーチ力
- SNS等で外国人に向けた宣伝
小手先のテクニックよりも、継続的にデザイン投入できるかどうか が収益を左右します。
まとめ:Printify副業を始める前に、昨日の自分に伝えたい注意点
- Printifyは単体では完結せず、Etsy・Payoneerとの三者連携が必須
- 初期設定は難しく見えるが、役割と順番を理解すればスムーズ。「この山を登れば海が見える」と辛くてもがんばる
- 副業としては在庫リスクゼロで始めやすい
- 利益は1枚1,000〜2,000円が目安で、継続すれば月1〜5万円は十分狙える
- 日本デザインは海外需要があり、ニッチで勝ちやすいジャンル
Printifyは「最初の面倒くささ」を乗り越えれば、時間を切り売りせずに育てられるビジネスです。
この記事がこれから始める人の道標になれば幸いです。


コメント